腹痛体験記

ここ最近、不安症状改善のために腸活に励んでいるのだが、まあ毎日食物繊維を多く含んだものを食べれているかというとそうじゃない日もあるわけで、たまにおやこれは…と思う時もある。また良かれと思って入れたものが腸の状態的に逆効果になったりする時もある。

しかし以前、暴飲暴食をしていた頃に経験したような腹痛はここ数年ほとんどない。31年間生きてきて4度ほどあったパンチの強い腹痛の記録を綴っていきたいと思う。

車の中で絶体絶命

いつかは覚えていないが多分小学生の時だ。祖母・父・姉・自分で外出しており、祖母の用事(多分通院とか)を済ませていざ帰ろうとした時、強烈な腹痛に見舞われ「これはやばい!!!」と思った。運転している父に蚊の鳴くような声で「オナカイタイ… イエハヤクカエリタイ…」と呟いたところ、「お腹痛い?そのへんの店のトイレでしてきな」と言われた。「ミセジャムリ… ハヤクカエリタイ」と死にかけの声で伝えたところ、どうやらやばいらしいことが伝わったのか寄り道をせずに家に帰ってくれた。その家に着くまでの数分間の痛みが本当にやばくて冷や汗をダラダラ流していたことを覚えている。猛ダッシュで家のトイレに篭った数分後、みるみる回復し何事もなかったかのように昼食を平らげ呆れられた。原因は不明。

初めての迷走神経反射

これは自分の腹痛史上最も激ヤバな事案であり、姉も母もよく覚えている。

中学生の夏、用事で外出した帰りにコンビニでおにぎりを買って、窓を全開にして夏の風を浴びながら鮭おにぎりを食べていた。この豪快な食べ方がお腹を冷やしたのかそうでないのか、帰ってきてから凄まじい腹痛に襲われ灼熱のトイレに篭ることになった。暑さと痛みのダブルパンチで汗が止まらず意識が朦朧とする中、あまりの痛さに血圧が下がり私はその場で倒れた。そう、かの有名な迷走神経反射だ。

真夏のトイレでぶっ倒れた自分を横の部屋にいた姉と下からやってきた母がベッドの上に移動させ、1時間ほど横になっていた。痛みがしつこく(そりゃ倒れるほどだから)、その後も何度かトイレに行った。この経験がまあまあなトラウマになり、その後の腹痛のたびに「またああなったらどうしよう」と思ってしまうベースになった。

2度目の迷走神経反射

2度目の悲劇を翌年また経験することとなった。食べたものが悪かったのか早朝の4時にアッパーな痛みで目を覚まし、一緒に寝ていた姉が心配してトイレに付き添ってくれた。付き添ってくれたのだがまたも倒れることとなり、母がやってきて大騒動になってしまった。

痛み自体は時間帯も時間帯なので寝ていたら治っていたが、寝不足で体調が悪かったのでその日は学校に休みの電話を入れた。

電車の中での絶体絶命

2016年冬、いつも通り京都に通勤する途中の特急電車で突如として強烈な腹痛に襲われた。この時の原因ははっきり覚えており、なんの気なしに食べた「R-1ヨーグルト」が主因だった。このヨーグルトがどうやら自分の腸にはきつすぎたようで、特急に乗って20分ほど経ったころみるみるお腹の調子が危うくなってきた。

過去3度の経験上「これはまずい」と思い、大惨事にならないうちに特急電車内のトイレを何度かお借りした。が、やはり電車の中のトイレは落ち着かないので亀岡駅で途中下車をすることを決め、寒風吹き荒ぶ亀岡駅のトイレで呻くこととなった。行動が早かったのが功を奏したのか、最悪の事態はなんとか免れた。あの時隣に座っていて、落ち着きのない自分を心配してくれて何度もトイレに行っても嫌な顔ひとつしなかったおばさんに感謝をしたい。

今のところ腹痛史に残る事件はこの4つだけだが、できればこれ以上更新をしたくない。そのためにも食生活には気を配り、腸の治安を守っていきたいところである。ノロウイルスなぞもってのほかなので、生物は極力口にしないように気をつけている。バランスの良い食事が自分のメンタルをも守るので、これからもお腹のことを労っていきたい。