激痛

10月に入ってから気温差に振り回されてメンタルも体調もあまり調子が良くなくて、やっとここ最近元気が出てきた。

去年もだったけど、季節の変わり目でだいたい体の弱いところにダメージが来るのだが、先週から歯(歯茎だと思っていたが歯だった)の調子があまり良くなく、痛くなったり治ったりを繰り返していて、仕事に支障が出るので困るなーと思っていたところ、大きく気圧が下がった22日に4年ぶりくらいの激痛を食らって完全に撃沈していた。

原因は、先月から歯の根っこの治療(根管治療)をしており、今は3回目の消毒の最中なので、仮詰めが取れないようできるだけもう片方の歯で噛むようにしていた。が、もう片方にもまだ治療できていない歯があり、そこに負荷がかかって神経が敏感になり、それに加えて気温差、気圧差、寝不足諸々が重なり激痛に至った(のではないかと思っている)。

一晩中痛いところを冷やしていたのだが、朝になっても治らず、とりあえず頑張って歯を磨いていたのだけれど、これがあまり良くなかった(歯茎が痛い時は効果的だが、歯が原因っぽかったので患部を触りまくっていたのがいけなかった)らしく、かえって刺激してしまい激痛でのたうち回ることになった。耳や頭まで痛くなり、推しの写真を見ることすらできなかった。色々調べて方向転換し、保冷剤でとにかくガンガンに冷やした結果、夕方から痛みが治まってきた。

調べている中で、自分の歯ブラシの使い方も良くなく、ややオーバーブラッシング気味だったのでなるべく優しく磨くようにした。そして神経が敏感になっている歯であまり噛まないように工夫したところ今は痛みが治まっている。

4年前に痛みでもんどり打って以降、2度とあの痛みは繰り返すまいと思っていたのだけれど予期せぬタイミングでまた味わってしまい気分がブルーである。かかりつけの歯医者が人気でなかなか短いスパンでは行けないので、1個の歯を治療している間に他のところが悪くなりがちである。歯の激痛ほど辛いものはないと思っているので自分でケアできるところは気をつけていきたい。痛みのない生活が一番である。

情緒

猛暑がやっと終わり、だんだんと暑さが落ち着いてきて今日は一気に気温が下がった。終日エアコンを使わずにいられて快適だった。

気温の低下とともに、夏中は暑さに気を取られてどこかに追いやられていたマイナスの感情が顔を出してくる。毎年のことではあるけど季節の変わり目はこの変化にやられることが多くて苦手だ(去年も同じことを書いているはず)。最近は悶々と考え事をしてしまう時間も多くなった。

家族でこういう季節の変わり目でメンタル面の変化があるのは自分だけかと思っていたのだが、最近母も気候や気温に左右されているのではないかということに気がついた。毎年秋冬に目に見えて不安定になっている気がするからである。自分も不安定なので不安定なもの同士のぶつかり合いが毎年必ずと言っていいほど起こっている。そして夏はだいたい平和である。

そのやりとりに傷ついて余計にナーバスになることが多いので、今年はそれをできるだけ防いでいきたい。実家暮らしなので、精神的・物理的な距離を取ることが難しいのが最近の悩みである。ほどよい距離感を探していきたい。

チームで働く

7月から株式会社無色透明という会社のデザイナーとして働かせていただいている。無色透明は以前ロゴを制作させていただいたKYOTO LETTERというメディアを運営している会社で、そのご縁で今年の春からちょこちょことデザインをお手伝いさせていただいており、7月からほぼ毎月お仕事をさせていただくようになった。形態としては業務委託で、正社員ではない。

もう6年ほどフリーランスで、会社に属することなく働いてきて、デザインチェックも進行もほぼ一人で判断して働く状態が長かったので、久しぶりにチームの一員として仕事をしているのが新鮮で楽しい。今はライターさんやフォトグラファーさんの力も借りて一つのビジュアルを作る仕事が多いが、上がってくるビジュアルやコピーが素敵でウキウキしながら仕事をしている。

今月は初めて作った老舗スイーツ店の新商品のポスターが解禁された。いわゆる商業デザインは自分はあまり経験がなく、ほぼほぼ初めての気持ちでやらせてもらっているが、それだけにこれが人目に触れるのかと思うと感慨深いものがあった。ロゴもポスターもデザインが好きな人でなければ注視する人は少ないと思うが、知らず知らずの間に場の空気を作り上げているものだと思う。その場にふさわしいデザインを作りたい、ただそれだけの気持ちでやっている。

10年前は、都会に出ていかなければこういう仕事はできないと思っていた。そのもっと前、パソコンの前に座ってひたすら画像加工にのめり込んでいた自分に教えたい。今あなたが夢中になっていることが役に立っているよと。なるようになるさ精神で生きてきた人生だけど、なんとか形になってきたように思う。もっと精進して、いずれは人々の記憶に残るデザインを作りたい。当分はそれが自分の目標である。

32

今日で32歳になった。

31歳は本厄だったらしく、まだ一年終わっていないので油断は禁物かもしれないけど、そんなこと関係ないんじゃないかと思うくらい、夢が多く叶った1年だった。去年もそう感じたけど、今年はよりピンポイントで感じている。

具体的に言えば「アイドルにデザインで関わる」という夢が達成できたこと。3年前にその夢はすでに叶ったのだけれど、その時はサポートしてくれるパートナーの方がいたので、自分の力でというよりは、ご縁に恵まれたという感覚があった。次はアイドル事務所の方から直で仕事を貰えるようになりたい、というのが密かな目標だったので、今回はそれが達成できたことがとても嬉しかった。

ライブのフライヤー、グッズの一部(アクリルスタンド)のデザインを作らせてもらったのだけれど、アイドルさん本人からとてもお気に入りですという言葉をいただき、こんなに嬉しいことがあるのか!と思った。世の中にはまだまだ知られていない、知られるべきアイドルグループがたくさんあって、その方々の力になれていたら嬉しい。ビジュアルで魅力を伝えることができるのがデザインなので、もっとそのスキルを上げていきたい。

ライブフライヤー、アクリルスタンド

それ以外にも、今までチャレンジしたことのない分野のデザインにたくさん関わらせていただき、ここ数年固定化されていた仕事の内容に幅が出てきた。全てを経験値に変えて、来年はもっと大きなフィールドに行けたらいいなと思う。

福知山踊りリーフレット、らぽっぽファームのポスター。今年は印刷物が多い

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仕事以外での変化はあまりないのだけれど、嫌な変化として髪が伸びるスピードが落ちた。そして高校生の頃からあった若白髪の量が増えてきて、髪に対する悩みがわりと多い。毛髪だけは歳を取らないでほしい。

特に体力が落ちているという感覚はないけど、油物に対しての耐性が年々落ちてきているのと、お腹を壊しやすくなってきている気がするので、昨年に引き続き腸を労っていきたい。

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年々、加齢に対する希望が減って絶望が増えてきて、特にエモい気持ちにもならなくなってしまっているけど(20代の頃の日記とか読むとやたらとエモに浸っている)、あと数年で30代後半に差し掛かってしまうので、とにかく元気に、長くこの仕事を続けられるように頑張っていきたいところです。個人的な目標としては、デザイナーとしての自分の知名度というか認知度をもうちょっと上げていきたいです(インフルエンサーになりたいとかではない)。発信を増やすとかじゃなくて、スキル的な意味で自然と目立っていきたい。何気に難しいことを言っている。

仕事のことばかりで終わってしまうけど、プライベートは本当に何もなくて、結婚する感じもないし、相変わらず引きこもっている。この歳にもなってくるといつまで独身なんだろうとふと考えるけど、自分の人生をどうにか安定させるために結婚するのは嫌なので、来るべき時が来たら勝手にしていると思う。ずっと来ないかもしれないが…。とはいえ、今は自分のことで精一杯という感じ。

仕事は安定してきているので自分の病状の方をより改善させていきたい。これがなかなか難しいけれど、電車に乗れるようになったら行動範囲も前と同じくらい広がっていくと思うので、体調を見て再挑戦していきたいと思っています。

今年の最後まで何もトラブルがないことを祈りつつ、32歳も頑張っていくので、引き続きよろしくお願いします。

納期恐怖

デザイナーというか、仕事をしている上で絶対にあって逃れられないもの、それが「納期」、「締め切り」である。

今はだいぶマシになってきたのだけれど、以前から納期に対しての不安と恐怖が強く、なかなかに困っていた。アルバイト時代、自分のスキルが低かったので工数の見積りが上手く行かず、「自分はこれを仕上げられるのだろうか」「完成させられるのだろうか」という不安に常につきまとわれており、実際間に合わずに仕事を巻き取ってもらうことがあったりしたため、「納期」というものに対しての恐怖感が非常に強くなってしまった。

フリーランスとして仕事を始めて、一番のハードルになっていたのもこの納期だった。パニック障害になってからというもの「いついつまでには仕上げてください」と言われると動悸とめまいがして、「間に合わなかったらどうしよう」という恐怖で頭がいっぱいになり、ギリギリになってくるとパニック発作が起きそうになってMacから離れたことも何度かあった。

最近は滅多に言わないが、最初は体調を理由に納期が倍かかってしまうかもしれないとか、このくらいは時間をいただきたいのですが、とクライアントさんに交渉をしていた。幸いなことにだいたいのクライアントさんがゆっくりでいいですよと言ってくださったが、こちらの説明・コミュニケーション不足でトラブルになりかけたこともあった。

今なら思うが、納期は何より大事で、クライアントさんにとっては一番に守ってほしい、守れて当然な約束事であるため、それに対して不安を抱く自分に無能感を感じたりもしていた。最近は多少病状が改善してきたのか、明らかに通常より短い納期でも「やれるだろう」と思えるようになってきたし、実際経験値が上がったこともあってやれるようになってきた。ただどう考えても間に合わないような納期の仕事はだいたいはお断りしており、パニック発作を防ぐために睡眠時間を第一に考えて徹夜などをしないといけないような仕事もしていない。

前ほど納期に対して恐怖感を抱かなくなってきた自分がいて、「なんだかんだ成長できてるじゃん」と思ったので書き残してみた。前提として、タスク管理が一番大事なので、仕事を詰め込みすぎないことである。そして無理はしない。このことを踏まえて、今夏の繁忙期も乗り切っていきたい。