年明け

三が日が過ぎた。大晦日まではなんだかんだ楽しく新年を迎える気持ちだったのに、いざ年が明けたら自然災害と事故のニュースの連続でなんだか気が滅入ってしまい、いつもは江ノ島の風景が見たくて見る箱根駅伝も見る気になれずに三が日が過ぎてしまった。かつてこんなに暗い気持ちで三が日を過ごしたことはない。

過去のお正月に思いを馳せる。高校生までは母方の実家に毎年帰省していた。母方の実家は関ヶ原ジャンクションを降りてから車で30分ほど走った三重北部の山の中にある。仲のいい従兄から「まだ?」「いつ出たの?」「今どこ?」とよく催促されたものである。昔は京都縦貫道が全通しておらず、まず京都南に出るまでが大変だったので、帰省は全員の体力勝負だった。途中のスーパーで当時発売していたムースポッキーなどのお菓子を買い込み、最後は寝ていた気がする。

一昨日、犬の散歩で近所を歩いていると小さい女の子とお父さんが歩いていて、急に「ポチ袋の匂い」を思い出した。正確に言うとポチ袋に入っている札束の匂い。お年玉はだいたい5000円〜1万円だった。なぜ懐かしい記憶はまず匂いで思い出すのだろうか。お年玉が欲しいなあ。もう32歳なのにそう思ってしまった。

なんだか早く過ぎてほしい三が日だったので、4日になって若干ホッとしている。「年明け早々」という響きがより事件や事故を悲しい気持ちにさせている気がするので、「年明け」というフィルターを早く外したい、と思った。

仕事も今日から始めたが、なんだかお腹が痛くなってしまったので今日は早々に切り上げた。明日からまた頑張ろうと思う。

この時期の空は一年の中で一番澄んでいて綺麗な気がする。