CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 50mm F1.4 を買った

妙な行動力で、一目惚れしてから2日でオールドレンズを購入するに至った。一度欲しい!となると行動が早い。この2日間、寝る前にずっとレンズのことを考えていてやや寝不足であり、早くこの呪縛から解放されたかったのもある。

運送業者の追跡サービスを見てソワソワすること1日。夕方16時、ようやくそれは来た。Amazonが梱包したマウントアダプターの扱いの雑さに驚く。本もそうだけど紙袋にビニールなしで投げ込んであるのはなかなかに…。ケースがあったから良かったけど。

それとは逆に、マーケットプレイスで購入したレンズ本体は(レンズだからというのもあると思うけど)それはそれはご丁寧に梱包されていた。金太郎飴のように出てくるプチプチ、またプチプチ。何重にも巻かれたプチプチをひたすら解いていくと、本体が現れた。

オールドレンズは初めてなので何も分からない。何も分からないなりに調べたのでそれに従ってアダプターにレンズを装着し、レンズをカメラボディに装着する。シャッターが押せない、なぜだ、なるほどレリーズがどうたら…という感じに。

CONTAXのレンズキャップを開けるとツルツルピカピカのレンズとご対面した。とんでもなく綺麗だ。非常に良い状態の商品を選んでよかった。キャップ自体は結構傷がついていたが…。

早速試し撮りに出ようと思ったものの、外はザーザー降りである。届けに来た配達員さんも雨に濡れたくがないために商品を渡すとダッシュで走っていかれたのを思い出し申し訳ない気持ちになった。X-E4が届いた日も雨で、傘を差して桜を撮りにいったのだ。なぜいつも雨…。

と思っていたら雨が止んだので、束の間の風景を撮りに行く。雲が多く太陽は見えない。フォーカスリングを回しながらあちこち歩き、感覚を掴んでいく。今使っている現行レンズと遜色のない写りに驚きながらも、色んなレビューで見た「とろけるようなボケ」はなかなか出現しない。光がないと無理なのだろうか。そうこうしている間にまた雨が降りそうになってきたので退散。

屋内でもしつこく試し撮りをしていると、突然「とろけるようなボケ」は現れた。特段おしゃれでもなんでもない我が家で水を置いているだけのシチュエーションの写真がやたらとドラマチックに写った。ただの水でこの写り……。天気のいい日に川なんかを撮ったらどうなってしまうんだろう?妄想は膨らむばかりである。

とんでもない実力を秘めていそうなレンズを手に入れてしまった。色んな人が言っていたが、絞りによって多重人格かのように写りが変わるのも面白い。常にパキッと綺麗に写るフジのレンズとはそこが対照的だと思った。これからどんな力が発揮されるのか、日々の中で試していきたい。

みなさん、Zeissは良いですよ。買ってください。是非に。