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kewpie's blog

日常のことが多め。

新しいブログに移行します

突然ですが、新しいブログに移行することになりましたのでお知らせします。

CLOSET

新しいブログはCLOSETという名前になります。書く内容はこちらで書いていたものと変わらず、少しデザインの記事が増えるかなという感じです。

このブログは記憶を振り返る場としてそのまま残しておきます。新天地でもよろしくお願いします。

初めての景色

日常 写真

いつもの病院帰りのあと、さあ帰ろうと思ったのだけど、駅の案内板に金閣寺へのルートが書いてあるのを見て、ふと立ち止まった。金閣寺はテレビや雑誌などの写真でしか見たことがなかった。最近は京都に行く機会が病院と電車のリハビリしかなくて、それも終わったらすぐに帰ってしまう。市バスに乗ればすぐらしく、たまには行ってみようか、それともいつものように帰ろうか、と悩んでいたところ、同伴してくれていた母が「たまには気晴らしに行こうよ」と言ってくれたので、一緒に行くことにした。これが自分一人なら、すぐに帰っていたと思う。

市バスに乗るのも初めてだった。母は「金閣寺銀閣寺も前に来たことあるよ」と言っていたけど、久しぶりに来たら何もかも忘れてしまっているようだった。病気になってから、家族に頼ってしまう部分が多くて、申し訳ないのと情けないのとで複雑な気分になる。母もあまり遠方には出かけない人なので、気分転換になっていたらいいのだけど。

ひたすら続く外国人観光客の列の後に続いて順路を歩く。とにかく人が多い。京都駅の人混みの中にいるのとあまり感覚的には変わらない。今年の5月、用事で名古屋に行くことになったとき、あまりの人の多さに気分が悪くなり、体調が悪化してしまったけど、あの時よりは気にならなくなっている気がした。

拝観料の400円を払って入場する。入場すると、写真でしか見たことがなかったあの金閣寺が見えた。

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月並みな言葉だけど、すごく綺麗だった。人が多くてどの角度からも写真を撮るのに苦労した。天気が良かったのもあって、水面が鏡張りのようだった。こういう誰から見ても綺麗なものを目にしたとき、もっと言葉のボギャブラリーが欲しいと思う。

綺麗だったのだけど、人の波に揉まれながら順路を進んでいると、写真を撮る余裕もあまりなく、風景をじっくり見ようとしても急かされるように後ろから人が次々とやってきて、風情をあまり感じられなかったのが残念だった。順路もしっかり決まっているので、なんだか決められたルートを歩かされているように感じてしまった。もちろん景色はとても綺麗だったし、見応えもあったのだけど。

まだまだ紅葉には早いけど、少しずつ色に染まり始めた木々が秋の空に映えてとても綺麗だった。

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空を見ていたら、3月のころの気持ちを思い出した。秋と春はとても似ている。

その後はまたバスに乗って、駅に戻って帰路に着いた。最近、季節柄のせいなのか、何度も気持ちの揺れが大きくなって、心が折れそうになる頻度も多くなって、色々と辛いけど、こういう景色を見るとまた気持ちが前向きになる。親孝行できる余裕ができたら、親孝行もしてあげたいなあ、なんて思った。してあげたい、だなんておこがましいかもしれないけど。

心は何度も折れては繋がりを繰り返すけれど、それが普通なのかもしれない。また少しずつ頑張っていきたい。

遠く遠く

音楽

この時期になると、槇原敬之さんの「遠く遠く」が聴きたくなる。

「外苑の桜は咲き乱れ この頃になるといつでも」という歌詞から始まるので、本来は春うたなのだろうけど、なぜかいまの季節になると聴きたくなる。たぶん、「秋うた・冬うた」というアルバムに入っているからだと思うのだけど。去年の今頃、バイトに向かう通勤電車の中でずっと聴いていたので、この曲を聴くとその時の情景をありありと思い出す。曲中での季節は、曲を聴いていた時の季節と必ずしも一致しない。

東京に上京して、故郷を想いながらも、自分が決めたこの地で頑張っていく、という情景が描写されているのだけど、生まれ育った地を離れて、東京で一人頑張るというのは、日本人にとってすごくよくありふれた風景なのだろう。桜が咲くころの富士山を見るとなんとなくそう思う。実際、同じような情景をテーマにした曲は数多くある。

昔は、自分もそうなるのかなあと漠然と考えていた。今もまだ思っていないわけではないけど、何があって東京に行くことになるのか、いまだに予想ができない。行くかもしれないし、行かないかもしれないし、考えても未来のことは分からない。

通勤電車で京都に向かう70kmは、決して遠くはないけれど、近くもなかった。実家住まいなので、終わったらまた自分の故郷に帰るし、歌詞と状況は違うけれど、違う街で自分なりに頑張る、という点では曲と同じ心境だった。頑張る地が東京じゃなくても、思うことは同じなのである。

僕の夢をかなえる場所は この街と決めたから

自分の夢を叶える街は、一体どこなのだろうか。 

 

遠く遠く(オリジナル 2012デジタルリマスター)

遠く遠く(オリジナル 2012デジタルリマスター)