OLYMPUS PEN EE3を買った

6月下旬、次々とやってくる仕事の納期を走り抜け、溜まりに溜まったなにかを物欲で発散したくなったのか、頑張ったしいいよね〜と気になっていたオールドレンズを買った。AF Nikkor 50mm f/1.8dというレンズだ。

夏は(気温以外は)写真を撮るには持ってこいの季節であり、手持ちのレンズを使っているとやっぱり表現の癖みたいなものはなんとなく分かってくるので新しいものを試したくなるのかもしれない。
今回はさらにそれに加えてケンコーのクロスフィルターを買った。好きな写真家さんが使っていると言っていて、前から一度試してみたかった。買ったレンズにフィルターを装着して外を散歩する。あまりにも好きな質感の写真が撮れて感嘆の声が漏れた。

レンズはいい。やはりレンズは資産だ。さらに深く抜けられないオールドレンズ沼に…と思いきや、急に思考が方向転換をした。というより、たまたま別のものを見つけてしまったのだ。

そのものとはKodak EKTAR H35というカメラだ。たまたまXのおすすめに流れてきて、なんだこのかわいい形のブツは!と即調べた。2022年に発売されたハーフフィルムカメラで、カラーバリエーションがたくさんあり、若い女性に人気らしい。

猛烈に欲しい〜〜〜となったが、肝心の作例を見ているとなんだかイマイチな感じであった。フィルムを使っているので確実にフィルムで撮った写真なのだが、何かが違う…。YouTubeで調べてみるとプラスチック製のレンズなのだという。何か全体的に安上がりな感じが引っ掛かり、即購入とは至らなかった。実際値段も安いのだが…。

先日発売されたFUJIFILMのX halfが注目を集めていることもあり、ハーフフィルムカメラは今何かと話題の単語だ。そこからXで色々とやりとりがあり、「OLYMPUS PEN」という選択肢が浮上した。オリンパスペン。あの、オリンパスペン。

OLYMPUS PENシリーズはEKTAR H35の代用になり得るのか?と思い検索したところ、自分と同じような経緯でPEN EE2を購入した人の記事を発見した。自分のモヤモヤしている部分が全て綺麗に言語化されており、極めつけは作例の質感だった。「これだ!!!!!」と思った。

しかしフィルムカメラは今まで持ったことがなく、昔のカメラのことはさっぱり分からないのでYouTubeTikTok、インスタを使って猛烈に予習をした。フィルムの入れ方、戻し方、撮影方法、カメラの基礎知識などなど。狙いを定めると用意周到な人間なので、あとは購入するだけとなった。Amazonはいまいち信用できず、いつも使っているマップカメラには在庫がなかった。オンラインのカメラ専門の独立したショップはポツポツとあるが、どうする。

選んだのはメルカリだった。何かと叩かれることが多いメルカリだが、アイドルグッズや古本の中古で何度か使い、いずれも満足度が高かったので、見極めれば大丈夫だろうと思った。美品、動作に問題がない品をいくつかキープ(いいね)しておき、値段や写真を比較していく。その作業を寝る前にニヤニヤしながら行うので寝不足となった。

そして9000円の品をクーポンとポイントの使用で8000円台で購入することができた。待つこと3日ほど。はるばる鹿児島からやってきたそれが家に到着した。

丁寧に梱包された箱を開けると、EE3は現れた。こ、神々しい…。70年代のカメラとは思えない光を放っていた。そして想像以上に小さい。X-E4の横に並べるとちょこんとしていて子どものようだ。自分の大きくない手のひらに収まるサイズだ。

一通りうっとりと眺めたあと、鞄にしまった。まだフィルムがない。フィルムがないと何もできないのだ。

そして一日経って、待ち焦がれたフィルムが届いた。色々吟味したが購入したのはKodak PORTRA 160。値段はちょっとお高めだが、フィルムの比較記事で色味に一目惚れしてしまった。色を濃く乗せることは簡単だが、抜くことは意外に難しい。フィルムならではの淡い色味を試したいと思った。

解説動画をスロー再生しながら、固唾を飲んでフィルムを入れた。見すぎて頭が覚えていたので意外にあっさり入れることができた。フィルムカウンターの針が1を指した。

そしてドキドキしながら外に出て、一枚。撮るぞ!…のはずが赤ベロが出る。故障品か?!と思いきや、レンズキャップを外していなかった。教えてくれてありがとう。便利な機能だ。

キャップを外してフィルムを巻き、今度こそシャッターボタンを押す。カチンッ!という音と手ごたえがあった。撮れたらしい。何がどう撮れたかは知ることができない。神秘的だ。

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そんな感じでまだ3枚しか撮っていない。ハーフサイズは72枚撮ることができるので先は長い。撮り終えたら現像に出せる。しかし現像にはお金がかかるのでここぞという時にシャッターを切っていきたい。

突然始まったフィルムカメラとの日々、そして新しく加わったレンズと付き合いながら、この夏はいつもより少し濃い記録を残していきたい。夏が終わったころが楽しみだ。