チームで働く

7月から株式会社無色透明という会社のデザイナーとして働かせていただいている。無色透明は以前ロゴを制作させていただいたKYOTO LETTERというメディアを運営している会社で、そのご縁で今年の春からちょこちょことデザインをお手伝いさせていただいており、7月からほぼ毎月お仕事をさせていただくようになった。形態としては業務委託で、正社員ではない。

もう6年ほどフリーランスで、会社に属することなく働いてきて、デザインチェックも進行もほぼ一人で判断して働く状態が長かったので、久しぶりにチームの一員として仕事をしているのが新鮮で楽しい。今はライターさんやフォトグラファーさんの力も借りて一つのビジュアルを作る仕事が多いが、上がってくるビジュアルやコピーが素敵でウキウキしながら仕事をしている。

今月は初めて作った老舗スイーツ店の新商品のポスターが解禁された。いわゆる商業デザインは自分はあまり経験がなく、ほぼほぼ初めての気持ちでやらせてもらっているが、それだけにこれが人目に触れるのかと思うと感慨深いものがあった。ロゴもポスターもデザインが好きな人でなければ注視する人は少ないと思うが、知らず知らずの間に場の空気を作り上げているものだと思う。その場にふさわしいデザインを作りたい、ただそれだけの気持ちでやっている。

10年前は、都会に出ていかなければこういう仕事はできないと思っていた。そのもっと前、パソコンの前に座ってひたすら画像加工にのめり込んでいた自分に教えたい。今あなたが夢中になっていることが役に立っているよと。なるようになるさ精神で生きてきた人生だけど、なんとか形になってきたように思う。もっと精進して、いずれは人々の記憶に残るデザインを作りたい。当分はそれが自分の目標である。