kewpie's blog

日常のことが多め。

久しぶりに電車に乗って遠方へ

自分の用事ではないのだけれど、都合で名古屋に行かなければならなくなったので家族と一緒に行ってきた。

病気になってからというもの、病院へは車で通院していたし、外出先といえばほとんど家の周辺の30分程度で行ける場所くらいにしか行っていなかったのでいろいろと不安があった。なにが不安かというとやはり電車で、バイトを休みはじめてからというもの一度も電車に乗っていなかった。リハビリの一環でいつかは乗らなければいけなかったのだけど。

地元から京都へ特急では1時間ちょっとかかる。いつもその電車に乗って朝通勤していたのだけど、2ヶ月半程度も乗っていないと感覚を忘れはじめてしまっていた。1年も乗っていたのに。いつも特になにも考えていなかったし、電車に乗っているときに不安なんていう感情は感じたことがなかった。今日1日うまくやれるかな、という不安や悩み事はあっても、電車そのものに不安だと思ったことはほとんどない。事故が起きたらどうしよう、とかはまあ考えたりはしてたけど。

そんなことを考えつつ、曲を聴きながら風景を見ていたら、だんだん前の感覚が戻ってきた。そういえばいつもここの駅でいったん停止するんだったな、とか。風景は特に大きく変わっていなくて安心した。

そんなこんなで、なんとか京都にたどり着いて新幹線乗り場へ向かった。新幹線は速度が速いがゆえの独特の浮遊感がなんとなく苦手ではあったのだけど、不安という感情があるとさらにその感覚に敏感になり、気持ち悪いなあと思いながらも、曲を聴いてガムを噛みながら風景を見る、といういつものリラックス法に集中してなんとか40分をやり過ごした。ただ、名古屋に着いてからが試練だった。

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夜の名古屋はネオンでギラついていて、夜の7時半程度でもすでに酔っ払ったサラリーマンが千鳥足で歩いていて都会の洗礼を受けた気分だった。サラリーマンが落とした火のついたタバコが交差点を駆け巡る。高層ビル群を見ていたら、なんの感情なのか分からないがなぜか涙が出てきた。たぶん畏怖の念とかだと思う。

そのあとはホテルにチェックインをして適当にごはんを食べ、とにかく寝ようと布団に潜り込んだものの、ホテルの窓のカーテンから入り込むビル街の光と部屋の空調の音であまり眠れなかった。寝たと思ったら4時44分なんていう微妙な時間に中途覚醒をした。

眠れなかったもののとりあえず朝起きて朝食を食べ、ホテルをチェックアウトして名古屋の繁華街に出た。暗闇でよく分からなかった名古屋のビル群が鮮明に見えてきた。

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高層ビルを見ていると足元からスーッと血の気が引いていく感覚になってくる。上の写真は、見えづらいけど窓の清掃をしている様子。怖いけど見てしまう。

ホテルをチェックアウトされたものの、行き先も特に決めていなかったので適当に名古屋城に行くことになった。家族が天守閣に入りたいと言うものの、暑さであまり中に入る気分になれず、しばらく城の前の木陰で休んだ。

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そのあと、一度屋内へ移動しようということになり、お堀周辺を通った。グロッキーな状態でお堀周辺を見ていたら、アヒルが泳いでいたのでびっくりして足を止めてしまった。

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鳩もいた。熱中症になったらどうしよう、とか別にしなくてもいい心配をして体調を崩していたのだけど、動物の愉快な動きを観察していたらなんとなく気分が良くなってきた。アヒル、歩いていたかと思えば羽にくるまって熟睡していたりして、なんとも自由だった。

自由な動物たちを見て少し気分が良くなったところで、いったん屋内に入って1時間ほど冷たいものを食べたりして休憩した。そのあとにまた城へ向かい、さっきは避けた天守閣へ入ることになった。

体調不良を恐れるあまり直射日光恐怖症みたいになってしまい、天守閣までの道のりが異常に厳しく感じた。城を遠目で見るだけでいいか…と何度か思ったのだけど、一人で木陰にいるのも心細い。同じく暑さで体調を崩しはじめていた母とのろのろ歩きながら城の中へ入った。天守閣の中、風通し良くないし少しムワッとしているので、それが不安の引き金になりすぐに調子を崩す。もうやめようかと思っては歩く、という動きを何度か繰り返し、エレベーターを使ってなんとか一番上までたどり着いた。一番上は風通しもよかったし、名古屋を一望することができて少し気が楽になった。

そのあとは階段を降りて一番下まで行き、またのろのろと元来た道を戻った。振り返ったらお城がきれいだった。

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体調は良くなくても写真を撮る欲があるうちはまだいいのかなと思う。

そのあとは別行動をしていた父と合流し、駅の周辺で晩ごはんを食べた。9時すぎに京都へ帰る新幹線に乗ったのだけど、帰りの新幹線が行きよりも辛く感じた。スマホのバッテリーが切れはじめていて曲を聴く手段がなかったことと、ほぼ一日歩いていた疲労に新幹線のあの浮遊感が重なり、なんともいえない気分の悪さが襲ってきてどうにかなるかと思いつつ、「無になる」を念じて行きと同じようにやり過ごした。

新幹線に翻弄されながらも京都に到着し、そこから地元へ帰ろうとしたものの、特急が9時半を最後に終了してしまっていて、それ以降が普通電車しかなかった。その上早い電車に乗っても途中で30分ほど無人駅で待たされて、そのあと乗り換えで終電で帰らなくてはいけないらしく、30分も周りに山しかない無人駅で待たされるのならここで待っていたほうがいいと家族が言うので一番最後に来る電車に乗ることにした。どっちにしろ終電に乗らされるという田舎の現実を思い知らされ、また体調を崩しはじめた。思えばほぼ一日体調を崩している。

そのあとの終電は普通の各駅停車だったこともあり、新幹線の浮遊感から解放されて安心したのか体調が回復しはじめて普通に帰れた。帰宅したのは1時前だったので、すぐに布団に直行した。

まとめ

  • 通勤に乗っていた電車に乗れたのはよかった。大きく調子を崩すこともなかったし、リラックスすれば普通に今後も乗れると思った。
  • 新幹線は辛い。気圧で頭がクラクラするのが特に辛い。ただ二度と乗りたくないというほどではない。慣れていけば普通に乗れるようになるかもしれない。
  • まだ名古屋程度の距離だったからよかったけど、遠方に旅行する気分にはまだなれない。お城もきれいだったけどそれより体調を気にしてしまうし、今回もほぼ一日調子を崩していた。東京とかにはまだ行けない。
  • 予測と違うことがあると簡単に調子を崩すので、なんとかなるさの精神で行きたい。前はどっちかというとそういう性格だったはずなのだけど。

今回の小旅行もまあリハビリといえばそうなのかもしれないけど、わりと辛かったので京都あたりまでにしておきたいと思ってしまった。ただ慣らしていけば大丈夫な気はするし、避けていても行動範囲が狭まるだけなのでなんとかしたいとは思う。自分の状態を把握するという意味では今回の機会はよかった。また少しずつ慣らしていって、遠方まで旅行ができるようになればいいなと思う。