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kewpie's blog

日常のことが多め。

住み慣れた場所で思うこと

今年の春から京都に通うようになって、1日で3時間近くの時間を電車で過ごしている。その時間を何に使っているかと言うと、本を読んだり音楽を聴いたり情報収集をしたりしているのだけど、ほとんどは風景を見ながら考え事をしている。

私がいま住んでいる場所は京都府の北のほうにある田舎で、京都市からは50km以上離れている。たぶん全国的な知名度はほとんどないし、名前を言っても理解してもらえないようなところである。そんなところでいままでの人生のほとんどを過ごしてきた。そういう田舎で育った人というのは、進学や就職をきっかけに都会に出て行くけど、私はそういった機会がなかったので、今年の春まではほぼその世界しか知らなかった。そしてあまり魅力的なところだとは思っていなかった。田舎で育ったので地元に愛着はあるけれど、他人から見たらつまらないような場所だろうし、ありふれた田舎のひとつとしか見ていなかった。

それが、京都に通うようになってから考え方が変わった。京都はまだまだ断片的な世界しか知らないけど、間違いなく良いところであり、魅力的な都市である。毎日京都に通っていると、色々な発見があるし、自分がいままで見たことのない世界がある。地下鉄ひとつ取っても、駅がひとつ違うだけで世界が変わる。いまだに路地にひとつ入っただけでも緊張しているけど、それは京都の多様性のせいでもある。

そんななので、地元に帰ってくると安心する。そして地元と京都を往復しているうちに、地元にも良いところはあるのだ、と気づいた。休みの日に地元を散歩したりしていると、特にそういう気分になる。具体的にどこが良いとかそういうことはボンヤリしているけど、確実に京都には無いものがある。自分が地元から京都に通うことが新鮮なように、京都から地元に来た人にもそう思う部分があるのではないか?と思うようになった。そういったところをもっとアピールしたいというか、外に向けてもっと発信したくなった。

その気持ちと京都府の思惑がたまたま一致したのか、京都市以外の地域にも観光客を増やそうという機運が高まり、それぞれの地域に名称をつけてプロモーションがされることになった。私の地元は「海の京都」という呼称を与えられた。いわゆる「もうひとつの京都」キャンペーンのことである。30年近くもの年月をかけた京都府の背骨である「京都縦貫道」の全線開通も重なり、今年の夏多くの観光客が地元に足を運んだ。一体どれだけの経済効果があったのかはまだ分からないけど、以前よりは確実に地元を知ってもらえる機会が増えたと思う。

自分もいま地元をアピールするサイトを作っている途中で、そのサイトをきっかけになにか運動をしようとか、そういう大それたものではないけど、少しでも地元を知ってもらえたらと思う。住み慣れた場所が、他の人からとって新しい場所に見えるのだとしたら、それは面白いことだと思う。都会から田舎に移住してくる人も増えているし、そういった活動も増えているけど、ゴールとしては、記憶の中にそういった場所もある、ということを留めてもらえるくらいでいいかな、と思っている。

自分もまだまだ新しい世界を見てみたいので、知らない土地に足を運んでみたい。まずは京都をよく知りたいので、もっと色んな場所に行ってみたいと思う。

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