kewpie's blog

日常のことが多め。

いままでに観た映画

ふと、いままでに観た映画の感想を書きたくなった。とはいっても、映画なんてそもそもあんまり観なくて、公開されてるから観に行こう、みたいなフラットな感じで観に行ったことは一回もない。ネットで見かけて、調べてみて興味があったら観る、みたいな感じ。

なので観た映画の数はそんなに多くないし、ジャンルがわりと偏ってる。けれどどれも思い入れのある映画ばかりなので、ひとつひとつ感想を書いていくと時間がかかる。なのでざっとまとめて書いていこうと思う。

青の炎

何を隠そう私は嵐ファンで、特に二宮和也さんが好きなのだけれど、二宮さんの出演している作品は単純に質が高い作品が多くて、役者として恵まれていると思う。とはいえもともとケチなので、ファンになったころに一番評価が高い作品を選んで観ることにしていた。私がファンになったのは2007年なので、硫黄島からの手紙の評価が高かったけど、ファンだからという手軽な気持ちで観るような映画ではなかった。なので、とりあえず主演だし、話が面白そうだし、松浦あややも出ているので、という理由でこの作品を観た。

青の炎 [DVD]

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湘南の高校に通う17歳の少年、秀一は母・友子と妹・遥香との三人で穏やかに暮らしていた。ところがある日、母が10年前に結婚してすぐに離婚した男・曾根が現われ、家に居座ってしまったことから、平和だった家庭は一変する。曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行をはたらこうとするのだった。やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、自らの手で曾根を殺害する決意を固める。そして、“完全犯罪”の計画を練り上げると、それを実行に移す。恋人の紀子にわずかな不審を持たれた以外、その犯行は完璧なはずだった…。

解説・あらすじ - 青の炎 - 作品 - Yahoo!映画

アイドル映画なのにめちゃくちゃ陰鬱としていて、全体的に救いがない。映像は終始青みがかっていて、観る側の気分を落としていく。音楽も延々と同じテーマ曲が流れていて、衝撃の場面で派手な曲がかかる、といった演出もなく、非常に淡々としている。話としてはそこまで変わった部分もなく、現実によくありそうな少年犯罪の事例って感じだけど、やたらとリアリティがあって、感情移入させられてしまう。あと犯行シーンがわりときちんと描かれているので、緊迫感がすごい。夜中に観ていて息が止まりそうになった思い出がある。当時主演の二宮さんは18歳だったらしいけど、その時期に撮っていたのが良かったのか、何に関してもピリピリしていて繊細な雰囲気がよく出ているし、そんな時期にいきなり他者の介入が入ればまあそうなるよなあという感じで共感材料がある。準主演的な立ち位置にある松浦さんは、セリフ回しが独特だったけど、かえってインパクトが出てよかった。ぼうっとした幽霊的な影があって印象的。あとのキャストの人もそれぞれ存在感があった。

舞台が湘南なので、江ノ島江ノ電など、湘南らしい風景が幾度も出てくるのも印象に残った。明るい湘南ではなくて、少し影のある湘南の風景が良い。8月の真夏というよりは、6月から7月にかけての初夏らしい雰囲気。

最後に印象的な長回しのシーンのあとのラストはいつ観ても後味が悪い。

鉄コン筋クリート

これも観た動機は基本的に上に書いたことと同じなのだけど、公式サイトを見た瞬間から観たい!と思った。公開当時からわりと話題に上がっていて、そんなに良いなら観てみよう、と言った感じで観た。

鉄コン筋クリート (通常版) [DVD]

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昔ながらの義理と人情が支配する街“宝町”を拠点に、何ものにも支配されずに自由に飛び回る“ネコ”と呼ばれるふたりの少年クロとシロ。彼らは誰よりも街を知り尽くしていたが、その愛する宝町に再開発と呼ばれる変革の荒波が迫ってくる。その影響でヤクザと暴力といった“退廃”が同時に街に押し寄せてしまい……。

解説・あらすじ - 鉄コン筋クリート - 作品 - Yahoo!映画

感想としては、ジブリ以外のアニメ映画なら間違いなく最高傑作のクラスだろう、という感じ。アニメ映画もそんなに観ないので知ったかぶりみたいなことは言えないけど、間違いなくトップクラスには入ると思う。キャスティング目当てで観たのが大方の動機だったけど、アニメ自体が素晴らしく良くて、なにもかも素晴らしかった。ストーリーはこれといって最後に何かがあるというわけでもないし、キャラクターデザインなんかは人の好みをかなり選ぶだろうけど、ハマる人はめちゃくちゃハマる映画だと思う。音楽も良い。声優陣も素晴らしくて、俳優や芸人の人たちがほとんど声を当てているのだけれど、違和感を感じることが一度もなかった。蒼井優さんの演技力が際立っていたけど、脇役の本木雅弘さんや伊勢谷友介さんのハマり方も凄かったので、声を聞くだけでも十分価値があると思う。

印象的なセリフやシーンが多くて、いまだに頭の中で思い出して観たくなる瞬間が何度もある。中盤からラストにかけての緩急のつけ方もすごい。

この作品をきっかけに、原作者の松本大洋さんの漫画を読んでみるかという感じになったので、Sunnyとかを読んだりしている。そのくせ知名度の高いピンポンなんかはまだアニメも観れてないので、機会を作って一気に観たい。

青い春

青い春 [DVD]

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 男子校・朝日高等学校。その日、屋上にはいつものように不良グループが集まっていた。新3年生の彼らはそこで、柵の外に立ち手をたたく回数を競う通称“ベランダ・ゲーム”をしていた。柵の外側はつま先がやっと引っかかる程度の幅しかなく、柵に掴まらずには数秒と立っていられない。落ちれば地面にまっさかさま。それは、勝ったものが学校を仕切ると決められた伝統の根性だめし。勝利したのは8回の新記録を出した物静かな男・九條だった。しかし、九條にとっては学校を仕切ることなどどうでもいいことだった……。

解説・あらすじ - 青い春 - 作品 - Yahoo!映画

あまちゃんに出演していた松田龍平さんが気になったのと、松本大洋作品の実写化ということで観てみた。ストーリーに抑揚がほとんどなくて、ただただ不良の日常みたいなのが描かれている。トイレでヤキ入れたりするシーンが何度も出てきて、あまり気持ちのいいものじゃないけど、不良って感じがする。登場人物はそれぞれ主張が強い感じ。話的にどうというよりも、雰囲気を感じる映画なのかもしれない。主演の松田さんのぬぼーっとした感じが良かった。主題歌や挿入歌が何度も繰り返されるので耳に残る。青の炎ほどじゃないけど、これも後味が悪い映画。

ふしぎの国のアリス

ふしぎの国のアリス [DVD]

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 中学生のとき、初めて東京ディズニーランドに行ってあまりの俗世離れした世界観にショックを受けて、帰ってきてなぜかそのまま衝動買いをした。ディズニー映画は白雪姫くらいしか観たことがなかったけど、とにかく動きまくるしどこでもミュージカルが始まるのがやたらと面白い。ストーリー的にはもう有名すぎるので説明する気にもならないけど、ところどころでディズニーらしい脚色が入っている。とにかく美術が綺麗で、制作された年代からしたら有り得ないクオリティ。使われている色が多くて観ているだけで楽しいし創作意欲が沸くのでわりとおすすめ。

もののけ姫

もののけ姫 [DVD]

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自然と人間の関係をテーマとし続けてきた宮崎駿の集大成的作品で、それまでの日本映画の歴代興行記録を塗り替える大ヒットとなった。山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより“タタリ神”と化した猪神から呪いをかけられてしまう。呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて、西方の地で“タタラ”の村にたどり着く。エボシ御前が率いるその村では、鉄を造り続けていたが、同時にそれは神々の住む森を破壊することでもあった。そして、そんなタタラ達に戦いを挑むサンの存在をアシタカは知る。人の子でありながら山犬に育てられた彼女は“もののけ姫”と呼ばれていた……。

解説・あらすじ - もののけ姫 - 作品 - Yahoo!映画

個人的にはジブリ映画の中では殿堂入りくらいの作品だと思っていて、基本的にどれも良いけどこの作品は別格だと思っている。セル画時代の美術の極みがこれでもか!と詰め込まれている感じ。血沸き肉踊る冒険活劇、みたいな感じではあまりないけど、見せ場が何回もあるので飽きない。作品の雰囲気そのものが絶対に簡単に作れるものじゃなくて、一種の境地的なものに辿り着いた作品なのかもなあと思う。監督がもののけ姫を最後に辞める覚悟だった、というのは有名な話だけど、労力全てが注ぎ込まれている感じがしてひたすら圧倒される。どこがどう素晴らしいとかそういうのを語るのに向いてない映画で、一度観始めたらひたすら最後まで観てしまう。ストーリー自体は議論し始めるとキリがないので、アニメの世界観を楽しむ方が楽しいのかもしれないと思う。

それにしても、パッケージにもなっている血塗れのサンがこちらを睨みつけていて、背後にモロがいる構図の絵はいつ見ても怖い。小さいころはめちゃくちゃ怖がっていた思い出がある。

 

観た映画はもちろんこれだけじゃないけど、特に印象に残っている作品を挙げてみた。知名度的にいえば、青の炎なんかはそんなに高いほうじゃないと思うので、是非観てほしい映画でもある。あの陰鬱とした後味の悪さを誰かと共有したい。